活動内容

第1回 ワークショップ

<日時> 2010年5月9日(日) 9:00-15:00
<場所> 東大病院 中央診療棟(Ⅱ)7階 大会議室
<対象> コンソーシアムメンバー、若手研究者
2010年5月9日、本郷キャンパスにある東大病院にて、本コンソーシアム・第1回ワークショップが開催されました。晴天に恵まれた日曜であったにもかかわらず、本コンソーシアムに参画するメンバーと各研究室の若手研究者約50名が参加し、盛況のうちに終了しました。 ワークショップでは、18名のメンバーが登壇し、こころの発達と障害に関する多彩な発表がなされました。また、ランチョン・ミーティングでは、本コンソーシアムの今後の活動や方向性について話し合われました。

プログラム(PDF:56KB)

第1回 公開シンポジウム

<日時> 2010年11月7日(日) 13:00-17:00
<場所> 本郷キャンパス・鉄門記念講堂(医学部教育研究棟14F)
<登録> 参加費無料・事前登録不要

<プログラム> ポスター(PDF:726KB)

    1.ご挨拶 13:00-13:15

    五十嵐 隆 教授(医学系研究科・小児科学) 小島 憲道 教授(東京大学 副学長)

    2.シンポジウム 13:15-17:00

    Part1
    「小児の発達とその障害」水口 雅 教授(医学系研究科・発達医科学)
    「小児の発達のダイナミクス」多賀 厳太郎 教授(教育学研究科・身体教育学)

    Part2
    「脳と行動の発達:小鳥から人間へ」岡ノ谷 一夫 教授 (総合文化研究科・認知行動科学)
    「顕微鏡イメージングで明らかとなる脳の発達のしくみ」岡部 繁男 教授 (医学系研究科・神経細胞生物学)

    Part3
    「自閉症の認知発達研究とその支援」長谷川 寿一 教授(総合文化研究科・認知行動科学)
    「トゥレット症候群の特性理解から支援へ」金生 由紀子 准教授(医学系研究科・こころの発達医学)

2010年11月7日、本郷キャンパス・鉄門記念講堂にて、第1回公開シンポジウムが開催され、本学内外の研究者や学生、臨床家、一般の方々を含め約80名の方にご参加いただきました。 最初に、本コンソーシアム設立メンバーである医学系研究科の五十嵐 隆 教授より、設立の経緯について説明があり、本学の小島 憲道 副学長から、こころの発達と障害に取り組む重要性と、本コンソーシアムの果たす社会的役割への期待についてご挨拶をいただきました。 引き続いて行われたシンポジウムでは、総合文化研究科の長谷川 寿一 教授、医学系研究科の笠井 清登 教授による司会のもと、研究科を超えたメンバー間で3ペアに分かれて計6名の講演(上記)が行われました。なお、同日午前にはメンバーによる推進会議が行われました.

  五十嵐教授 五十嵐 教授 小島副学長 小島 副学長


  水口教授 水口 教授  多賀教授 多賀 教授


  岡ノ谷教授 岡ノ谷 教授 岡部教授 岡部 教授


  長谷川教授 長谷川 教授 金生准教授 金生 准教授


  司会 司会 長谷川 教授・笠井教授


  推進会議 コンソーシアム推進会議


第1回公開シンポジウムの様子が、医学部同窓会誌「鉄門だより」に掲載されました。
鉄門だより(平成22年12月10日発行)(PDF:896KB)

「発達障害と向き合う」

 11月7日、鉄門記念講堂において「こころの発達と障害の教育研究コンソーシアム」第一回公開シンポジウムが行なわれた。このコンソーシアムは東京大学で発達障害に関わる研究者の横のつながりを作ることを目指して設立されたものである。近年、日本ではこころの問題や精神疾患を持つ子どもが増加して社会問題になっており、当事者を支援するとともに、研究者が学際的に協力して研究を行なうことが求められている。また、発達障害について広い視野を持った人材育成を行なうことも目的とされ、今までこころの発達臨床教育センターとこころの発達診療部によって行なわれてきたレクチャーコースやオープンセミナーの流れを引き継いでいる。現在、医学系研究科、総合文化研究科、教育学研究科、先端科学技術研究センターの研究室が横断的に名を連ねている。

 シンポジウムでは、まず精神医学教授の笠井清登先生(平7卒)の司会により、小児科学教授の五十嵐隆先生(昭53卒)と副学長の小島憲道先生のご挨拶があった。五十嵐先生は、広い意味での発達障害に分類される人は日本国民の約5%ともいわれ、その研究は重要であると述べられた。また、小島先生は、発達障害で苦しんでいる学生達への支援に結び付くことを願うというメッセージを寄せられた。発達障害の3主徴は社会性の障害、コミュニケーションの障害、強いこだわりであるが、奇しくも本学では今年になってコミュニケーションサポートルームが開設されたばかりであり、このコンソーシアム設立は時宜にかなったものといえる。

 講演は「小児の発達」「脳の発達」「発達障害とその支援」の3つのパートに分けられ、それぞれ2人の演者が行なった。発達医科学教授の水口雅先生(昭55卒)は「小児の発達とその障害」というテーマで、発達の定義から、精神遅滞や自閉症の病態や研究モデルについて、そして発達障害の薬物治療の可能性がみえてきたことまで話された。また、神経細胞生物学教授の岡部繁男先生(昭61卒)は「顕微鏡イメージングで明らかとなる脳の発達のしくみ」というテーマで、シナプス形成の様子やシナプス後肥厚部(PSD)の機能、PSDに局在する分子と発達障害・精神疾患の発症メカニズムの関連について話された。GFPを利用し、二光子励起顕微鏡で観察した神経細胞を3D再構成した像は非常に美しく、一昨年GFPがノーベル賞の対象となった効果もあるのか、注目を浴びていた。

 会場には研究者から発達障害を持った人の支援者、一般の人までさまざまな聴衆がいたが、講演後には活発に質問が飛び交い、終始盛況であった。(編集部 今村麻子 田宗秀隆)

(編集部の許可を得て転載)

次世代研究者によるこころの発達と障害における分野横断的連携

<日時> 2011年 5月20日(金) 13:00-15:30
<場所> 東京ベイ有明ワシントンホテル3階 アイリス
<登録> 参加費無料・事前登録不要

<プログラム> ポスター(PDF:680KB)

    13:00 開会の言葉

    13:05 基調講演 「精神疾患への統合的アプローチ -学際的共同研究を成功させるために-」
          Johns Hopkins University  神谷 篤

    13:45 若手研究者による「連携研究」  ~多分野との連携の実際~

      1.【自閉症】(司会:笠井清登)
      演者:東京大学大学院医学系研究科 小児科学 佐藤敦志
         茨城大学教育学部 菊池由葵子

       自閉症スペクトラム(ASD)の原因や特性を理解する上では、多領域からのアプローチが必要である。結節性硬化症モデルマウス研究とASD児を対象とした認知心理学的研究を紹介し、治療や教育などへの臨床応用の可能性について提案する。

      2.【学習・支援】(司会:岡部繁男,中邑賢龍)
      演者:先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 高橋麻衣子
         東京大学大学院医学系研究科神経生理学教室 菅谷佑樹

       学習はこころの発達にとって最も重要な機能の一つである。学習の基礎的メカニズムや発達障害患児の認知特性に関する研究から、学習に困難を有している子供に対して困難を補償するような支援方法を多面的に考察する。

      3.【親子関係】(司会:岡ノ谷一夫)
      演者:JST ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト 理研BSI生物言語研究チーム 野中由里
         東京大学大学院医学系研究科家族看護学 池田真理 佐藤伊織
         東京大学 医学系研究科 小児科学 石井礼花

       親子関係への着眼は、その発達過程に関わらず、親子を理解し支援する助けとなる。妊娠期、乳児期、学童期、青年期のそれぞれにおける研究を紹介し、さらに、領域の異なる若手研究者達による共同研究のアイデアを提示する。

    15:15 総合討論


※この若手シンポジウムは、第33回日本生物学的精神医学会協力によるサテライト企画「若手研究者のための研修講座」として行われます。

 2011年5月20日、東京ベイ有明ワシントンホテルにて、第1回若手シンポジウムが開催されました。司会と発表者の先生方の事前準備や議論によって、大変有意義な場となり、学内外の研究者や学生の方など100名を超える方にご参加いただき、盛況のうちに終了致しました。

 ジョンホプキンス大学の神谷篤先生の基調講演では、専門分野の異なる研究者が連携して、共同研究を行なう場合に重要な点や進め方などについて、ご自身のご経験をもとに、具体的な例を挙げてお話いただきました。



 その後、コンソーシアムの若手メンバーが、3つのグループ(自閉症、学習・支援、親子関係)に分かれて、それぞれの研究内容と今後の連携の可能性などについて発表を行ないました。

 初めの【自閉症】のグループでは、笠井清登先生の司会のもと、自閉症様行動を示すモデル動物研究と、ことばの発達に関する実験心理学研究から、自閉症の治療・支援に向けた基礎的データを発表しました。






 【学習・支援】のグループでは、岡部繁男先生と中邑賢龍先生の司会のもと、読みに困難を持つ児童に対する支援機器の利用についての実践的研究とモデル動物を用いて馴化のメカニズムを調べる基礎研究について発表しました。





 最後の【親子関係】のグループからは、岡ノ谷一夫先生の司会のもと、4名の若手研究者から、妊娠期、乳児期、学童期における親子関係について、異なる研究手法を用いた発表と、今後の共同研究の計画について発表しました。

      

 それぞれの発表の後には活発に質問が飛び交い、終始盛況で、予定の時間を延長して議論が行なわれるなど、普段の学会では、交流できないような異分野の研究者間での情報交換ができました。

      

第2回 公開シンポジウム

<日時> 2011年12月18日(日) 13:00-17:00
<場所> 本郷キャンパス・鉄門記念講堂(医学部教育研究棟14F)
<登録> 参加費無料・事前登録不要

<プログラム> ポスター(PDF:1.73MB)

    ご挨拶 13:00-13:10

    シンポジウム 13:10-17:00 *講演時間30分 質疑応答5分、最後に総合討論*

    「乳幼児向け発話(マザリーズ)から探る親性の発達」
     松田佳尚(独立行政法人理化学研究所/JST-ERATO 岡ノ谷情動情報プロジェクト)

    「1歳児の語彙発達過程:初語から語彙爆発,統語ブートストラッピングまで」
     小林哲生(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 協創情報研究部 言語知能研究グループ)

    「自閉症関連シナプス接着因子の変異が神経伝達に及ぼす影響」
     田渕克彦(自然科学研究機構生理学研究所 脳形態解析研究部門/JSTさきがけ 脳神経回路の形成・動作と制御)

    「子どもの強迫性障害の理解と、その治療:認知行動療法の観点から」
     下山晴彦(東京大学大学院教育学研究科・臨床心理学)

    「発達障害の理解と支援-生涯発達の観点から-」
     桑原斉(東京大学大学院医学系研究科・こころの発達医学)

<共催> 文科省科研費 新学術領域研究「精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学」


   2011年12月18日に本郷キャンパス・鉄門記念講堂にて、第2回公開シンポジウムが開催され、本学内外の研究者や学生、臨床家、当事者ご家族、一般の方々を含め200名を超える方にご参加いただきました。

          


   最初に医学系研究科の笠井 清登 教授よりご挨拶をいただきました。引き続いて行われたシンポジウムは、総合文化研究科の長谷川 寿一 教授、医学系研究科の五十嵐 隆 教授による司会のもと進められました。


   今回はコンソーシアムメンバーの先生方2名と、第一線でご活躍中の3名の学外の先生方をお招きし、「こころの発達と障害の理解」のテーマについて、それぞれの研究内容からのご発表をいただきました。
                   

                   

                   

   乳幼児期の語彙発達、親性の発達についての研究、自閉症の脳機能についてのマウス研究、また強迫性障害の認知行動療法や発達障害の理解と支援についてなど、基礎的な研究から臨床場面での介入研究まで幅広いお話を聞くことができました。それぞれの発表の後の質疑応答でフロアの方々から積極的に質問が出されました。最後の総合討論の場では、フロアの方々からの質問を受け、ご発表の先生方全員による活発な意見交換が行われました。
   なお、同日午前にはメンバーによる推進会議が行われました。